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文藝春秋 八十年傑作選
坪内祐三編 『文芸春秋』の80年の歴史から、選りすぐりの作を収録した傑作選。武者小路実篤、谷崎潤一郎、小林秀雄、石原慎太郎、山下清、寺山修司、古今亭志ん生、梶原一騎など多彩な顔ぶれが、縦横無尽に語り尽くす! (「MARC」データベースより) 実家にあったので借りて(?)きました。 のっけから武者小路實篤の『日米戰爭はまさかないと思ふが』という随筆。そのまさかは起こってしまうわけですが。座談會や随筆、とにかく80年の歴史が詰まった色濃い一冊。 最初はとにかく、旧漢字との闘いでした。前後の文章からなんとなく想像できるものもあれば、同じ漢字が何度か出てきたときに「あっ、これだ!」と思いつくものも。読んでいくうちに文章がどうこうよりそっちのほうを楽しんでしまっている自分に気づいて、また最初から読み直したものもあります。漢字がわかったからこそ、読み直す必要があったりとか。 内容は、面白いものもあれば面白くないものもあります。って当たり前か。いくつか座談會(敢えて(笑))が収録されているのですが、話が飛び飛びだったり、話が尻切れトンボで次の話題に移ったり、司会者が突然「今日はこのへんで」ってバッサリ終わらせていたりと、なんともフリーダム(笑) そうそう。kozou師匠のところでもコメントしたんだけど、いまわたしたちがよく使っている「(笑)」が、「(笑聲)」という表現で出てくるんです。こんな昔から使ってたんだー、と変なところに感心したりして、こうやってまた脱線しながら楽しめるんですけど、こんな読み方でいいのかしら。 おっと。ちゃんと感想らしきことも書かないかんね。 ひとつ。 大人は「いまどきの若いもんは・・・」と思っていて、若いもんは「大人にはわかるまい」と思っている。これは今も昔も一緒なんだということ。程度の差はあれど。 ふたつ。 すべてにおいて露骨です。ここ数年よくある、テレビや新聞ですぐに差別だなんだと声を荒げる風潮はわたしは好きではないので、かえって潔く感じます。やたらめったら騒ぎ立てるほうが、意識しすぎなんじゃないの?と思ってしまうんですよねー。それはやさしさとは違うんです。 ・・・と、このあたりのことを言い出すととても長くなってしまうので、またの機会に(笑) みっつ。 昔はいいなあ・・・と、ついつい思ってしまいます。戦前戦後、そのあたりでしょうか。どうやって生きていこうかと日々考えているような、想像もできないぐらい大変な時代だったはずです。物書きなんて、本当にどうやって生活していたんでしょうか。でも、というかだからこそ、今のこの時代の人(わたしも含めて)よりも、生きるためのわけわかんないパワーを持っているように思えるんですよね。 手を伸ばせば、なんでも手に入る現代社会(バターはないけど(涙))。おとうちゃんがよく「平和ボケ」って言うけれど、昔の人もある意味「平和ボケ」(いや、「天然ボケ」!?)な部分もあるんですよね、読んでいると。でもね、なんというかいい意味での諦めの悪さみたいなものを感じるんです。しぶといとか、しつこいとか、そんな感じ。 今ってなんとなーく、同じしつこいでも「ねちっこい」って感じがしませんか? もっと日本人はおおらかであっていいと思うんです。だって、鎖国なんてことを平気でやってたんだから(極論ですが)。え?逆じゃないかって?いやいや、おおらかだからこそできたことだと思うんですよ。深いこと考えたらできないでしょ。と、わたしは思ってるんですけどね。 もちろん、なにも考えていないと言っているわけではありませんよ。実際そこにいたわけじゃないし、こまかい事情なんてわかりませんからー(それを言っちゃ~おしまいよ!?)。 あー、だめだ、脱線しちゃう。 樺美智子さんのお父上、樺俊雄さんの娘に対する思いや、古今亭志ん生師匠の生き様、小林秀雄の座談會での発言など、単純に興味深く読める寄稿から、寺山修司の『野球の時代は終わった』なんて、この時点ですでに「終わった」と思われていたら今わたしたちがみてるものはなんなのよ!?と突っ込みを入れつつも、読むと「ああ~、わかるわかる」と、結局なんも変わっとらんやん・・・という溜息が出ちゃう寄稿文など、全文引用したいぐらい(笑)、とにかくみっちり楽しませていただきました。
by non_c_e_male
| 2008-07-02 16:34
| こころにのこるもの
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