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会社のバイト仲間に、昨年離婚した、3歳の息子を持つシングルマザーがいます。私と同い年。
そんな彼女のもとに、一通の通知が届きました。それには、 「2008年度から、母子家庭への児童扶養手当が削減されます」と書いてあったそうです。 「ハア!?」…と、寝耳に水の彼女。 さっそく区役所に電話をかけたら、「国が決めたことですから」の一点張り。 まあね、区役所の職員に文句を言ったところで制度が変わるわけもないわね。 ただ、これはどうかと思ったのが、 「ずいぶん前からこうなることはいろいろ言われていたんですけど、ご存知なかったですか?」と言われたということ。 誰が?いつ?どこで言ってたの?と。 こういうことって、直に生活に響く問題でしょ。 支払っている年金を着服している社会保険庁が「年金払え」「保険料払え」なんていう通知はすぐ送ってくるくせに、こういう改正はまったく通知もなく行われるんですよね。 ちゃんと新聞読め、TV見ろってことなのか? 彼女は独身時代、長いことデパートの販売員をやっていました。結婚して仕事は辞めたけど、離婚してまた仕事を探そうと思ったときに、デパートでは就業時間が不規則なので保育園に子供をあずけてはとても無理。ということで、時給はかなり下がるけれど、時間と休みの都合のつけやすい今の会社をやっと見つけたとのこと。 それでも入った頃は、なんせパソコンなんて使ったことがなかったので、口の悪い社員から、 「そんなこともわかんないの?なんでこんなヤツ採用したの?」なんてことも言われたそうです。 あっけらかーんと明るい彼女なので、ちゃんと言い返したそうですけど(笑) そうじゃなかったら辞めてます。でも辞められないわけですよ、実際は。 彼女の息子は気管支が弱いので、よく熱が出たと保育園から電話がかかってきたり、病院に連れていくのに休んだりしますが、その分もちろん時給は引かれます。 「弱者いじめよ、ほんと!」と彼女は笑って話すけど、実際大変だろうと思います。だって自分が病気になって働けなくなったら、本当にどうしようもなくなっちゃうわけだし。 (実際最近まで、病院で更年期障害の疑いがあると言われたらしくて大騒ぎしていた。36歳だよ!?) その児童扶養手当が削減されるに至った経緯はよくわからないけれど、児童手当を削減するかわりに就労支援に力を入れるということらしいのです。が、実際は彼女のように、働く場所はものすごーく制限されるのが実情です。よっぽどスキルを持った人でない限り。これからスキルをアップさせようにも、その時間がなかったりね。 そんな大事なことを「来年からこうなるからね~」という通知だけで済ませられていいものでしょうか。こういうところから削減しなくても、もっと無駄なものにたくさんお金使ってるでしょ。 「国」と「国民」の温度差を、なんだかリアルに感じてしまいました。 いずれは子供と一緒に実家(佐賀)に帰ることも考えているみたいだけど、帰ったら帰ったでまた仕事を探さなくてはいけないわけで、でも佐賀ではそれこそ東京以上に仕事がないので、パソコンぐらいは人並みに使えるようになっておかないと、と頑張っています。 なんか矛盾してます。でも、これが現実なんです。 身近な人からこういう話を聞いちゃうと、ね。 日本という国にちょっと嫌気がさした、臨時国会が始まった日の昼下がりのお話。
by non_c_e_male
| 2007-09-10 23:16
| きになる
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